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   2016/07/10
8・20広島豪雨災害後の医会の活動報告と義援金のお礼
  2014年8月20日未明、広島市北部で集中豪雨による大規模な土砂災害より、多くの被害が発生しました。自宅・診療所が被災した桑原正彦医師(当会会長)は翌21日より梅林小学校の避難所で診療支援を開始し、さらに、広島県小児科医会会員も加わり、避難所医療専門職チーム(保健師・看護師・薬剤師・理学療法士など)と共に巡回支援を9月20日まで行いました。その後、広島県・広島市と広島県臨床心理士会と協働で「子どもの心相談室」が開設され、親(母)子のへの相談・カウンセリングが同年12月末まで行われました。

 広島県小児科医会では、寄せられた義援金を子ども達のために活用する目的で「8・20災害対応義援金管理委員会」を設置しました。
また、「8・20子ども支援プロジェクト」として広島県および広島市の後援を得て、被災地域の幼稚園・保育園(20施設)に向けて次のような支援を行いました。
 1.出前講座「子どものこころケアのために」の開催。
 2.全施設の全園児と施設職員に「親と子をつなぐサポートブック」の配布。*
  * 親子のコミュニケーション支援のため書き込み型絵本
   (PHP研究所出版 ISBN978-4-569-77272-19 税抜き¥500)

 保護者へのアンケート調査結果、今回の災害は都市における局地的な被災で復旧が速やかに運び、広域災害時の環境(地域・家庭)変化の持続による子どもたちへの二次的影響が少なかったのは幸いでした。配布した絵本が子どものこころのケアに有用であったとの回答が多くよせられました。 

 活動は、日本医師会テレビ健康講座ふれあい健康ネットワーク「災害時の地域医療と心のケア・子どものケア」で紹介・放映されました(RCCテレビ 平成27年12月13日)。また、広島県小児科医会の被災後の一連の支援活動は、第27回日本小児科医会総会フォーラムin米子にて平成28年6月11日報告させていただきました。

 当医会に寄せられた義援金はこれまでの活動の源資と、また被災後にこどもの心電話相談を行った広島チャイルドラインへの寄付金に、そして、残りは今後の活動への「子ども支援基金(仮称)」として今後も活用させていただきます。

   ご支援いただいた日本小児科医会会員の皆様
   および関係各位に深謝いたします。

平成28年7月
 広島県小児科医会 会長 桑原正彦
 8・20災害対応義援金管理委員会 委員長 田中丈夫
 
 
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